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教員氏名 山本 幸子
ローマ字 YAMAMOTO Yukiko
所属学部 人間科学部
所属学科 児童・幼児教育学科
職名 准教授
研究室 耕学館2階 E212
メールアドレス y-yamamoto@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 発達心理学、保育実習、スキルアップ講座J(保育教育実践演習)ゼミナール
専門分野 保育学、認知心理学
学生の皆さんへ 保育学は、古今東西多くの学問の流れを見通して、現在の保育につなげていくとても面白い学問です。一緒に、現場に息づく知見を学んでいけることを楽しみにしています。
研究活動の概要

研究活動(1)
■研究題目
生成AI・ICTを活用した保育記録と保育実践の改善に関する研究
■研究成果の要旨
 保育において子どもの姿に着目し、その記録を振り返りながら実践を改善していくことが重要である。近年はICTや生成AIの活用により、保育記録のあり方が大きく変わりつつある。本研究では、子どもや記録、同僚や環境との関わりの中で、保育者の認知が形成されると考える分散認知の枠組みで保育を捉え、保育記録の役割について検討している。また、保育の現場において、その場に応じて考え、判断していく過程に着目し、記録や対話がどのように保育実践を支えるかについて明らかにすることを目的としている。さらに、こうした知見をもとに、生成AIを活用した保育・子育て支援の可能性について検討するとともに、保育哲学的な観点から理論的整理を進めている。
■研究成果の報告
・山本幸子・村上太郎(2025)写真付きICT保育記録による業務負担感軽減,日本教育工学会論文誌
・山本幸子(2024)幼児教育におけるデジタルメディアの現状と今後,山口学芸研究
・日本保育学会発表(2023,2026)
■キーワード
保育記録,ICT,生成AI,子ども主体の保育,行為の中の省察

 

研究活動(2)
■研究題目
判断の身体性に関する認知心理学的検討
■研究成果の要旨
 人の判断や記憶は、頭の中だけで完結するものではなく、身体の動きや他者との関わりの中で形成されると考えられる。本研究では、認知心理学的実験研究に加え、脳機能イメージング(fMRI・ERP)や脳構造解析などを用いた研究を通して、記憶の想起や情動特性に関わる神経基盤についての検討に関わってきた。現在は、これらの知見を基盤として、保育における保育者の判断や気づきについても、身体性や環境との関わりの中で捉え直すことを試みている。
■研究成果の報告
・Iidaka, T. et al.(2006)Brain Research
・Iidaka, T. et al.(2006)Cerebral Cortex
・Iidaka, T. et al.(2005)Journal of Neuroscience
・山本幸子ほか(2004)児童青年精神医学とその近接領域
・山本幸子ほか(2002)心理学研究
・山本幸子ほか(1999)基礎心理学研究 
■キーワード
身体性,認知,記憶,脳機能,情動

 

研究活動(3)
■研究題目
エビデンスに基づく子育て支援および保護者支援に関する研究
■研究成果の要旨
 子育てや保育の現場では、経験や慣習に基づく支援が行われることが多い一方で、科学的根拠に基づいた支援の重要性が指摘されている。本研究では、子育て中の保護者への根拠に基づく情報提供を、書籍や講演等を通して行ってきた。また、「気になる子」とその保護者への支援過程に着目し、臨床心理学的知見を踏まえた支援の在り方について検討している。保護者が安心して子育てに向き合えるよう、実践と研究を往還しながら支援を行い、現在の保育学的研究へとつながっている。
■研究成果の報告
・山本幸子・村上太郎(2024)山口学芸研究
・著書(2016a,2016b,2018,2020)
■キーワード
子育て支援,保護者支援,発達支援,エビデンス

Web page https://researchmap.jp/ymmtykk01
種類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
筆者 発行
年月等
発行所等 概要
学術論文
学術論文 写真付きICT保育記録を日誌に使用することによる保育者の業務負担感軽減 共著 山本 幸子, 村上 太郎 2025.12 日本教育工学会論文誌、49 本研究は写真付きICT保育記録の導入が日誌作成の困難感や業務負担感を低減する可能性を検討した.写真付きICT保育記録を導入している園の保育者 1 名にインタビューを行なったところ,日誌の文章に写真が加わることで保育者がエピソードを思い出しやすく記録が容易になったことが語られた.さらに,108名の保育者を対象としたアンケートでは「エピソードが書けない」といった困難感が報告され,写真付きICT保育記録の導入がこうした課題を解消する有効な方策とであることが示された.加えて,子どもの姿を主体的に捉える保育者の視点の変化も確認され,ICT化は業務効率化に留まらず保育の質向上にも寄与する可能性を示した.
学術論文 幼児教育におけるデジタルメディアの現状と今後 : 生態学的視点による検討 単著 山本幸子 2024 山口学芸研究, 15, 123-132 医学的背景によるデジタルの制限の必要性と、幼児教育の文脈におけるデジタルメディアの豊かな使用について、そして、幼稚園教育要領におけるデジタルメディアの捉え方を無藤による生態学的自己を背景に解説した。さらに悪影響を知った上での、デジタルスキルの格差をなくすOECDのStarting strong VIIによる議論を踏まえ、幼児教育において使用することで、家庭での利用を良い方向に変える可能性、教員に対して、使用の意図の理解を最初に行う形の適切なトレーニングの必要性などについて課題としてあげた。