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教員氏名 佐々木 健太
ローマ字 SASAKI Kenta
所属学部 人間科学部
所属学科 心理・文化学科
職名 准教授
研究室 耕学館3階 E326
研究室TEL 093-693-3180
メールアドレス k-sasaki@fains.jp
kenta.sasaki64@hotmail.co.jp
主要担当授業科目 【学部科目】
・学部2年:「障害者・障害児心理学」「学校・教育心理学」
・学部3年:「司法・犯罪心理学」「ゼミナールⅣ」「キャリア基礎演習Ⅲ」「関係行政論」
・学部4年:「公認心理師の職責」「卒業研究演習Ⅲ・Ⅳ」
【大学院科目】
・修士1年:「司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開」「心理支援に関する理論と実践」「人間科学基礎特論」「研究演習」
専門分野 ・臨床心理学
・犯罪被害者支援
・司法・犯罪心理学
・教育・学校心理学
・サポート・グループ、グループアプローチ
・イメージ療法(壺イメージ療法、収納イメージ法等)
オフィスアワー ・前期:金曜日3時限目
・後期:金曜2時限目
学生の皆さんへ ・「熱意」と「誠意」があれば、多くのことはなんとかなります!「できること」と「できないこと」を落ち着いて仕分けし、できることに集中しましょう。
・自分の特徴や不安・ストレスと上手に「つき合って」いきましょう。実は「つき合い方」は工夫次第、考え方次第でたくさんのやり方があります。
最終学歴 九州大学大学院人間環境学府人間共生システム専攻博士後期課程単位取得満期退学
取得学位 臨床心理修士(専門職)
職歴 2004年4月 宮城県警察官巡査(2005年7月まで)
2007年4月 福岡被害者支援センター相談員(2012年3月まで)
2009年4月 飯塚記念病院デイケア心理士(2010年3月まで)
2009年4月 北九州市スクールカウンセラー(小学校・中学校)(2012年3月まで)
2010年4月 はたけやまクリニック心理士(2012年3月まで)
2012年4月 宮城県警察部外カウンセラー(2017年3月まで)
2012年4月 宮城県スクールカウンセラー(小学校・中学校・高校)(2017年3月まで)
2012年4月 公益社団法人みやぎ犯罪被害者支援センター専門相談員(2017年3月まで)
2017年4月  秋田県警察本部警務課犯罪被害者支援室技師(2019年3月まで)
2019年4月 宮城県スクールカウンセラー(小学校・中学校・高校)(2025年3月まで)
2019年4月 公益社団法人みやぎ犯罪被害者支援センター専門相談員(2025年3月まで)
2019年5月 ささき心理・福祉相談室施設長(2025年3月まで)
2019年11月 塩釜市児童館臨床心理士(2023年3月まで)
2021年4月 宮城県仙台保健福祉事務所ひきこもり・思春期こころの相談員(2022年3月まで)
2023年4月 東北学院大学非常勤講師(継続)
所属学会名 日本心理臨床学会、日本人間性心理学会、日本トラウマティック・ストレス学会、日本犯罪心理学会
教育研究社会活動 <研究助成>
・犯罪被害者遺族のサポート・グループにおける有用な支援と留意点の検討―支援者へのインタビュー調査から、公益財団法人日工組社会安全研究財団2021年度若手研究助成、助成金額50万円
・犯罪被害者遺族のサポート・グループの有効性と機能の検証、一般社団法人日本心理臨床学会2020年度研究助成(ⅲ)、助成金額29万8千円
・犯罪被害者遺族のサポート・グループの有効性の検証と運営上の留意点の提示、公益財団法人大同生命厚生事業団2020年度地域保健福祉研究助成、助成金額30万円
社会貢献・国際連携等 1.講演やシンポジウム等
・2020年2月25日 令和元年度宮城県犯罪被害者支援施策研修会講師、「犯罪被害者の心情と関わり方」、対象:宮城県職員他
・2020年11月21日 仙台市カウンセリング研究会定例会講師、「PTSDについて―トラウマ体験への支援」、対象:仙台市カウンセリング研究会会員
・2021年11月26日 令和3年度宮城県犯罪被害者等支援施策研修会講師、「犯罪被害者の心情とその関わり方」、対象:宮城県職員他
・2022年12月26日 あおもり被害者支援センター定例研修会講師、「犯罪被害者の心理と支援―被害者遺族と自助グループを中心に」、対象:あおもり被害者支援センター相談員
2.地域等における講演等の活動
・2020年1月27日 塩釜市児童館研修会講師、「子どもの理解と関わり方」、対象:塩釜市児童館職員
・2020年6月19日 塩釜市児童館研修会講師、「子どもとの関わり方の視点を増やそう―「自尊感情」を中心に」、対象:塩釜市児童館職員
・2020年11月30日 塩釜市児童館研修会講師、「子ども・保護者との関わり方その1」、対象:塩釜市児童館職員
・2021年1月20日 塩釜市児童館研修会講師、「子ども・保護者との関わり方その2」、対象:塩釜市児童館職員
・2021年4月26日 塩釜市児童館研修会講師、「子ども・保護者・職員との関わり方―困りごとをみんなで考えよう」、対象:塩釜市児童館職員
・2021年8月27日 塩釜市児童館研修会講師、「リフレーミングとグループの力を体験的に学ぼう」、対象:塩釜市児童館職員
・2022年5月12日 塩釜市児童館研修会講師、「愛着障害の理解と対応―その1:基礎編」、対象:塩釜市児童館職員
・2022年9月1日 塩釜市児童館研修会講師、「気になる子どもの理解と対応―困り事をみんなで考えよう」、対象:塩釜市児童館職員
・2022年9月15日 塩釜市児童館研修会講師、「愛着障害の理解と支援―その2」、対象:塩釜市児童館職員
・2022年9月28日 被害者支援活動員養成講座中級講師、「電話相談の実際―ロールプレイを含む」、対象:被害者支援相談員
・2023年10月17日 被害者支援活動員養成講座中級講師、「電話相談の実際―ロールプレイを含む」、対象:被害者支援相談員
種類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
筆者 発行
年月等
発行所等 概要
著書
著書 スクールカウンセリングにおける実践活動の展開―被災校における三つの主体的実践の報告 単著 佐々木健太 2016.2.25 金剛出版(田嶌誠一(編)「現実に介入しつつ心に関わる展開編―多面的援助アプローチの実際」、pp.223-233) 東日本大震災で甚大な被害を受けた沿岸部の小学校と中学校においてスクールカウンセラーとして筆者が行った三つの主体的実践活動を報告、検討した。具体的にはスクールカウンセラーによる授業とアセスメント面接、応援会議、イラストによる関わりについてまとめた。
著書 犯罪不安およびリスク知覚に関与する諸要因の検討―被害経験,被害見聞,ソーシャル・サポートについて 共著 佐々木健太・野島一彦 2008.3.31 九州大学大学院人間環境学研究院(「九州大学心理学研究」、第9巻) 犯罪不安および被害リスク知覚と、被害経験、被害見聞、ソーシャル・サポートとの関連を明らかにすることを目的に大学生286名を対象に質問紙調査および分散分析を行った。被害経験と被害見聞の有無が情緒面と認知面の双方に関連していることや、ソーシャル・サポートネットワークの構築が犯罪不安の軽減につながる可能性等が示唆された。
学術論文
学術論文 犯罪被害者遺族における講演を通した心理的プロセスの検討 単著 佐々木健太 2024.10.31 日本心理臨床学会(「心理臨床学研究」、第42巻第4号) 犯罪被害者遺族における講演による心身への影響および周囲への影響、遺族が感じる講演の意義を明らかにし、講演する遺族を支援する上での留意点や遺族に対する講演の機能を検討することを目的とした。講演を行う遺族6名にインタビューを行い、グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析し、20の上位カテゴリーとモデル図を生成した。その結果、講演の機能として、故人との絆を身近に強く感じ揺さぶられる遺族を抱える機能、故人を社会の中で生かす機能、生きがいや支えであり回復に役立つ機能、の三つの機能があると考えられた。
学術論文 交通事故遺族のサポート・グループにおける体験プロセスとその機能と課題の検討 単著 佐々木健太 2024.8.31 日本犯罪心理学会(「犯罪心理学研究」、第62巻第1号) サポート・グループに参加する交通事故遺族の体験プロセスとサポート・グループの機能と課題について明らかにすることを目的として、サポート・グループに参加している交通事故遺族8名にインタビューを行い、グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析し、モデル図を生成した。サポート・グループの参加遺族の体験プロセスとして、一進一退する心身の回復と能動的な活動の影響、視野の広がりと深まり、異質性の葛藤とそれに耐える過程、が見られた。
学術論文 殺人遺族のサポート・グループにおける主観的体験とその機能の検討 単著 佐々木健太 2024.7.10 金剛出版(「臨床心理学」第24巻第4号) サポート・グループに参加する殺人遺族の主観的体験とサポート・グループの機能と課題について明らかにすることを目的として、サポート・グループに参加する殺人遺族6名にインタビューを行い、グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析し、モデル図を生成した。殺人遺族の主観的体験として、サポート・グループ参加によってポジティブな体験とネガティブな体験を両方の体験があることや、話せる場所を見出す過程などが示された。
学術論文 犯罪被害者遺族のサポート・グループを運営する支援者の体験と二次受傷予防のケア 単著 佐々木健太 2024.1.10 金剛出版(「臨床心理学」第24巻第1号) サポート・グループを運営する支援者の体験と二次受傷予防のケアについて検討することを目的として、サポート・グループを運営してきた支援者13名にインタビューを行い、グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析し、モデル図を生成した。その結果、支援者の体験として「サポート・グループの肯定的変化の実感」、「支援者自身の成長実感」、「情緒的な揺れ」、「運営・進行の難しさ」が、二次受傷予防のケアとして「支援者間の支え合い」と「セルフケア」が示された。
学術論文 犯罪被害者遺族の心情と心理的支援 単著 佐々木健太 2023.8.28 科学評論社(精神科、第43巻第 2号) 犯罪被害者遺族の心情と心理的支援について、筆者自身の研究や経験に基づき詳細に解説した。犯罪被害者遺族は故人との絆が多様であることや心理的支援の具体的な方法としてカウンセリングとグループによる支援について説明した。また心理的支援の留意点として二次被害の防止、支援者の立場の表明、支援者の姿勢について詳しく論じた。
学術論文 犯罪被害者遺族における故人との絆―長期縦断的インタビュー結果から 単著 佐々木健太 2021.8.31 日本心理臨床学会(「心理臨床学研究」、第39巻第3号) 犯罪被害者遺族の悲嘆プロセスにおいて、①故人との絆をどのように断ち切るのか、あるいは継続させるのか、②継続する場合、どのように絆が喪失に適応する上で機能したか、③本インタビューの心理臨床学的意義、について明らかにすることを目的として、一人の殺人事件の遺族を対象に10年に渡り11回のインタビューによる縦断的研究を行った。
学術論文 性暴力被害者のトラウマ体験へのイメージ療法―民間被害者支援団体における支援 単著 佐々木健太 2021.4.30 日本心理臨床学会(「心理臨床学研究」、第39巻第1号) 回数の限られた無料相談の枠組みでの性暴力被害者への支援において、安全性が高いとされる収納イメージ法と壺イメージ療法という二つのイメージ療法を行った結果、フラッシュバックを軽減した事例を報告した。本事例におけるセラピストの関わり方で重視したのは、安全性に留意しながらクライエントのイメージの体験様式が促進される場を設え、クライエントの主体的工夫を引き出そうとする姿勢であった。