2021年2月10日
人間生活学科 商店街活性化に向けたペットボトルキャップアート
2020年10月24日と31日の2日間、門司港にある古い商店街「門司中央市場」で、地域活性化活動の一環として、「ペットボトルキャップアート」の制作を実施しました。
この活動は、家政学部人間生活学科の前田研究室が6年間続けている地域活性化活動の一部で、近隣のこども達と一緒にペットボトルのキャップを貼り付けた大きなアートを制作しよう、というイベントです。
アートの大きさは90cm角の絵が2枚、90cm×180cmのメッセージボードが1枚と大作で、ペットボトルのキャップ約3,000個を使って作成しました。
活動の大きな目的は、築65年の古い商店街の活性化で、古びたシャッター商店街を何とか賑やかにしようと2017年から始めています。元々が地元の方々の台所を支えてきた商店街であるため、大きなスーパーマーケットには無い魅力を知ってもらおうと、特に近隣の幼稚園生と小学生に声をかけて、もう一度お母さん方に来てもらおうという作戦で始めました。
商店街の中で空き店舗を一軒借り、学生達のDIYで活動拠点を作り、店舗として運営しながら月に1〜2回、こども向けのイベント「こども祭り」を開催してきました。
ペットボトルキャップアートは、長いコロナ感染対策で外出自粛が続き、遊び場を無くしたこども達と、来客が減って閉める店も出てきた商店街に元気になってもらおうという思いで、4年生の2人が企画しました。
アートのデザインは2種類。ハロウィーン向けのお化けの絵と、商店街へのメッセージボードとなりました。
そのために集めたペットボトルのキャップは、全部で約7,600個。多くは九州女子大学の内部の方々に声をかけて、ご自宅で集めていたキャップを提供してもらいました。その中から、絵に必要な色のキャップを選り分け、不足分は塗装して準備しました。
実施日は分散化させるために、10月24日と31日の土曜日2回とし、近隣の小学校や幼稚園にチラシ500枚を配布して参加を呼びかけました。
キャップアートに協力してくれたこども達には、お菓子のお土産を用意して待っていたところ、友達連れの小学生や、お母さんと一緒の幼稚園生などが次々と訪れてくれて、あっという間にアートが出来上がってしまいました。
メッセージボードは商店街の理事長の要望で、アーケードの天井からぶら下げることになり、かなり賑やかな装飾となってくれました。
最後に、残ったキャップ約4,600個をイオン戸畑店に寄付をして、ポリオワクチン3人分相当ということで、感謝状まで頂きました。
企画・構想から4ヶ月で完成に至ったアートですが、中央市場の天井には、朽ち果てるまで飾って頂けるそうです。
ペットボトルキャップの提供から、アートの完成まで、多くの方々にご協力を頂きました。この場で、お礼を申し上げたいと思います。