昨年の3月11日には、日本だけでなく、世界中にさまざまな影響を与えた東日本大震災がありました。それをどのように受けとめていくべきか、同じ時を生きる私たち全員が、それぞれに深く考えさせられました。 本学でも、幾つかの授業(教職概論、教育基礎特論、他)を通して、その心の作業を形に表して発信して行こうという教育活動が園田頼暁先生(本学教授)を中心にして行われました。今回は園田先生から、これまでの取り組みについて紹介して頂きました。なお、その学生たちのから発信は、被災地の子ども達に受け止められ、また、返信も頂くことができたので、心の思いを届けるこの活動は、関東と北九州を結びいまも続いています。 |
東日本大震災は、学生たちにとっても重大な出来事・関心事であり、担当する複数の講座の中でも、被災地の子どもたちに何かできないだろうかと話し合うことになった。その結果、はげましのメッセージを届けようと言うことになりました。大きな「スイミー」や「こいのぼり」に一人一人が子どもたちを励ますメッセージを考え、「今はつらいと思うけど、私たちもおうえんしてるのでがんばってね」「みんなで助け合って下さい」「遠いので何も出来ないけど心配しています」など、各学生が思い思いのメッセージを書いて貼り付けた長さ2mほどの作品を5つ作り上げることができました。学生からの「被害が大きく、避難して勉強している学校」にという意見を茨城県教育委員会に伝え、行方市立の小学校4校、中学校1校を紹介して頂き、送ることになりました。 |
 送られた大きな「スイミー」と 「こいのぼり」(一部) |
お礼状が届く 6月になってメッセージを送った被災校からお礼状が届きました。各学年の子どもたちの写真やお礼のことばなどを冊子にしたもので、学生に見せて報告したとこ、学生たちからは自然と笑顔がほころび拍手が起きました。「本当にメッセージが届いたんだ」「喜んでくれて送った甲斐があった」「考えるだけでなく、実践することが大事だと実感した」「被災地の子どもと心がつながった気持ちになった」「ずっと交流を続けたい」と意欲を高まるのを感じました。 |
 届けられたお便り(一部) |
後期の講座でも継続 被災校の子どもたちにも、「いつまでも忘れていないよ。」という気持ちを伝えると共に、このような活動は、継続し、一人でも多くの学生に拡大することが重要だと考え、後期講座でも活動を発展継続することにしました。 子どもたちが遊べるものや一緒に作り上げられるものをと考え、「六角返し」「クリスマスツリー」などを作り送りました。被災校からは、「大声で、北九州に向かって全員でありがとうございましたを言いましたよ。」とお礼の手紙が来ました。その後、器楽の授業で練習した「エーデルワイス」と「ジュピター」を演奏し声のメッセージを動画で送ることになりました。 |
 再び届けられたメッセージ |
まとめ 日本に限らず巨大災害の可能性は常に存在します。突発的な出来事に対して大学がどう対処するかと言う課題については忘れられがちですが、幼・保・小・中・高など校種に関わらず、窮状にある人や子どもたちに心を寄せる教師、思いやりの心を持つ子どもを育成することが出来るような教職を目指す学生を育てられる教育課程の改善を展開していきたいと思っています。 |